好喜心は何とかをなんとか

宮尾美也さんのことを中心とした私趣味のことを書いたブログです。毎週末付近に更新予定。

推しに感化されて軽率に山に登ったオタクの話

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皆さまは山に登ったことはありますか?


私はありませんでした。
先日までは。

 


これは、軽率に山登りに手を出して醜態を晒したオタクの備忘録となってます。

 

 


【準備編】


そもそも、なぜ山を登ったことがない男が急に山登りを行ったかというと、私が個人的に推している声優、桐谷蝶々さんに感化されたから。

 


これまでにもTwitterやインスタに山登りの画像を上げたり、ラジオでもどこどこの山に登ってきたなどの話をされており、それを見聞きしているウチに、山登りがなんだか魅力的に感じてきてしまいました。


極め付けは、蝶々さんのラジオに山登りに関してのメールを送った所、それが読まれ、推し直々に山登ったらまた教えてほしいと言われてしまったこと。これが完全に後押しとなり、早々に登る山と日程を調整し、必要物販や服装を調べていく。

 


今回、私が登ろうとした山は住んでいるところから車で30分ほどで到着するA山。


標高365mということで山の中では低山というものに分類されているらしく、往復2時間ほどの初心者向けの山。らしい。

 


初心者向けということならば、山登り未経験者でも大丈夫だろう。

 


登る山が決まったら、次は持ち物の準備。


今回私が準備した物はこちら。


レインウェア
タオル
着替え
水分
モバイルバッテリー
軽食
ランタン
帽子


これらをリュックに詰めて、ツーリングの際にお世話になってるワークマンのイージスを着て、準備万端。山へと向かった。

 

 


【登山 (絶望)編】


AM8時家を出て目的の山へと車を走らせる。


途中、虫除けスプレーを準備し忘れたことを思い出し、ドラッグストアで調達。


そんなこんなで、登山口の駐車場に着いた時にはAM9:30。家から30分とか何だったのか。すでに予定から1時間以上ズレてしまっているが、気にしない。


休日だったので、同じような登山者が多くいたので、登山口にも迷わず入山。

 


一応、1人で登るため万が一の時に備えて、友人に登山を始めたことと、夕方までに連絡がなければ警察に連絡してほしい事だけ残しておく。


前を行く人について行きながら、山の中へと歩みを進めて行く。開始して数分は夏なのに以外と涼しいこと、想像以上に自然に溢れていることに目をキラキラとさせていたように思う。

 


特にすれ違う人が皆『こんにちは』と声をかけてくるのがなんだか感動した。

 

ワンピースのハイキングベアーと同じだ!!

 


そんなことを考えていたと思う。


10分ほど歩くと登山ルートの脇に木製のベンチが見えて来る。途中で休めるようになってるのは親切だなぁと思い、特別急いでいるわけでも無かったので一旦腰掛ける。

 


そして、ここで地獄がやってくる。


元々、体力がクソ雑魚な為、この時点でもう結果疲れていた。自分が想像していた山道はゆるーく坂を登って行くのをイメージしていたが実際は階段を永遠と登っている感覚に近かった。

 


し…、しんどい…。


そう思った矢先、次はえげつないくらいの吐き気が襲ってきた。汗も滝のように出てくるし、嗚咽するも吐けない。ただ気持ち悪い。


座っているのも辛かったので、ベンチに横になるも気分は良くならず、もう恥を偲んで地面にゴロンと横になった。


登山道の割と序盤のところに男性が横になっているところなんて見られたら間違いなく心配される。でも気分悪すぎて動けない。

 


山にコロされる…。


ほんとにそう思っていた。


何処からか『山を無礼るなよ』と聞こえてくるようだ。

 

 

 


5分ほど横になっていただろうか。この間、誰も人がこなかったのは本当に幸いだった。


だんだんと気分も落ち着いてきたので、もしやこれはイージスを着ていることで熱がこもって熱中症みたいになっているのでは?と思い上着を脱ぎ、虫に刺されることを覚悟して、半袖になる。


結果、これが功を奏した。
めちゃくちゃ体感温度が違いすぎる。

 


体調も戻ってきたので、水をがぶ飲みして歩き出す。自分の体調とも相談しつつ登山道の途中にベンチがあればそこで10分程度の休憩をしつつゆったりと登っていった。


だんだんと森が深くなる。


今自分がルートのどの位の位置にいるのかは歩いている時には全く分からなかったが、山の合間から見える街の小ささから自分が思っていた以上に高い所にいる事が分かると、気分が上がってくる。


私!山!!登ってる!!!
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往復2時間と言っていたルートも気づけば往路だけでとっくに1時間30分を過ぎていたが、時間こそかかったけど、山頂への分岐が見えた時はホント嬉しかった。

 


山頂までの道は初めこそなだらかで、平地ってめちゃくちゃ歩きやすかったんだなぁ、と普段歩く道を有り難がったり、壁か!?と思うくらいの傾斜の道を進んだりして、めちゃくちゃ休憩を挟みながら、2時間かけて山頂付近の展望台に到着。

 


展望台から眼下を見下ろすと圧巻。


しゅごい。


普段、暮らしている町が違って見える気がしてました。

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一緒に苦楽を共にした美也さんともパシャリ。

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ここで食事を摂っている人が多くいたので自分もココで昼食を美也さんと食べる。


一緒だと、美味しいネ!
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山頂はまだこの先10分くらい歩いた先にあったんだけど、自分の足で下山出来るか体調と相談した上で、今回はこの展望台で折り返すことを決意。

 


あとは降りるだけだからラクだー!


この時はそう思っていた。

 


甘かった。

 

 

 


【下山編】


友人とTwitterに登頂したことと下山した事を伝えて帰路に着く。


帰りは下るだけ。登りの時に比べれば楽勝でしょと甘い気持ちでいたが、傾斜のある所で源氏を知らされた。

 


あれ?下る時も足にチカラ入ってる?


なんなら、傾斜と体重と登りの疲労とが合わさって、登りの時とはまた違った所の筋肉が使われてる感じがヒシヒシと伝わってくる。


バランス崩して転んだら危ないので足を置く場所を考えつつ、向かいから来る登りの登山者に道を譲って降りて行くっていうのは、思っていた以上に大変だった。


その後、1時間程かけて下山。


目指した所まで登れてかつ、無事に地上に戻って来られて良かったと安堵した。

 

 

車に乗り込み、汗でベタベタになって火照った身体を全力のエアコンで冷やした時はめっちゃ気持ちよかった。最高。

 


この後に風呂とサウナに向かったけど、コレもまた格別だった。疲れた身体に沁みる…。


山登りが趣味の友人が以前、登り終えた後の風呂の為に山に登ってると言っていたが、その意味が少し分かった気がしました。

 


思ってた以上に、山登り…悪くないな。

 

 

 

 

 


【まとめと反省】


といった具合に私の山登り童貞は卒業した。


個人的に今になって振り返ってみると何点か気になるところがあったと思うがざっくりとこの一言に尽きると思う。


『無計画過ぎる』


自分の体力の無さや服装について準備を怠っていた為に開始数分で熱中症みたいになったのは酷いと思う。

 


散々、勉強と称してYouTubeで山の事故関連の動画を見て、計画性の無さが原因で事故に繋がっている事を学んだ筈なのに、いざ自分のこととなったら『ま、なんとかなるでしょ』と思ってしまっていた。


何も学べていない。

 

 


また、遭難事故の動画内で進むことも戻ることも出来ないという状況に陥った人がよく出てくることに対して、そんなことあるか?と思っていたが、実際に自分が体調を崩して動けなくなった時に初めてその意味が分かった気がした。


あの時の、恐怖感というか、どうしたらいいか?という分からなさは中々に怖かった。

 


低山と呼ばれる山でこれだけボロボロだったら、蝶々さんが登っているような山に行ったらどうなってしまうことやら。と思う反面、蝶々さんスゲーと改めて関心してしまった。

 

 


とまぁここまで散々、怖いたら辛いたらネガティブなイメージのことばかり書いて来たが、実際に登ってみて山頂付近から見下ろした景色の綺麗さと、自分でも出来たという達成感は唯一無二だなと感じた。


きっとコレにハマった人が山に魅了されて行くんだろうな。

 


はじめての経験ではあったが、また気が向いたら体力作りのために登って、次こそはちゃんと頂上を目指せたら良いなと感じました。

 

 


山登り、案外悪くないよ。

 

 

 

 

 

 

 

 


ちなみに、準備物に関しての振り返りはこんな感じ。


レインウェア→無くても良かった
タオル→必須オブ必須
着替え→車の中で十分
水分→最低1.5Lは欲しかった。
モバイルバッテリー→不要
軽食→疲れて食欲低下。羊羹は正解だった。
ランタン→不要
帽子→日差しのある所を通る時はあって良かった。タオル巻いても良いかも

 

低山で往復2時間くらいとされてるならこんなんでいいかも。備えるに越したことは無いが。


ただ、次があれば持ち物ももう少しスマートにしていきたいな。