【序】
先日、東京ドームで行われた『遊戯王 25th決闘者伝説』に行ってきました。今回は個人的な備忘録もかねて、つらつらと書き綴ってみようと思います。とりあえず、めちゃくちゃ楽しかった。叶うなら全てのデュリストが参加出来たら良かったなと、思うほど 。
【全速前進】
2月3日。私はイベント2日目に参加予定だったので、この日の夜 、久しぶりに夜行バスへと乗り込む。このバスに乗るため出発地点の駅まで行くにあたり、すでに電車を2回乗り過ごしている辺り、幸先の不安さが頭をよぎる 。久しぶりの夜行バスは記憶にあったよりはいくらかマシではあったが、一番前の窓側席だったので足も満足に伸ばせず非常に窮屈だった。途中、推しの配信を見たりして気を紛らわせたりはしたものの結局、東京に到着する間、 一睡もすることが出来なかった。
AM6時。
上記のこともあり、少しぐったりとした状態で東京駅に到着。天気 が悪く雨が降っていたが、高速バスの到着地点から東京駅までほとんど雨にぬれず移動できるようになっていて驚きました。これは素直にありがたかった。
この時点で、東京ドームまでのアクセスもまだ知らなかったが、とりあえず腹ごしらえということで秋葉原に移動しここの富士そばでコロッケそばをいただく。
朝方の秋葉原は初めてだったので、普段は人が多い場所がこうも静かだとなんだか不思議な感じがする。それでもアトレ横のブルアカのラッピングを撮影する人はいたりするので、都会だなぁと田舎住みの私は感じてしまう。
食事を終えて、調べてみると秋葉原から東京ドーム最寄りの水道橋まで乗り換えなしで行けるということでこれは僥倖。このルートは今後のために覚えておこう。
時間はまだ7時30分ごろだったが、前日のレポを見ると会場した瞬間から忙しそうであったので、急いで東京ドームを目指す。
水道橋駅に到着し、東京ドームの方へと歩いていくが、道中にいる先を行く人、追い抜く人、後ろの人全てが決闘者に感じてしまう。みんな仲間でありライバル。変なシンパシーを感じてしまう。
AM7:45
東京ドームに到着。すでに会場は人に溢れており、入場ゲートには行列もできている。外観とイベントに来た思い出に何枚か写真を撮って自分も列に並ぶ。自分は24ゲートからの入場だったので、ゲートを探すが思った以上に会場の後ろの方であり、また屋根が少ししかなかったので他は2列で待機している列が、濡れないように1列になっていたので余計に列の長さを感じてしまった 。
AM8:00
いよいよ会場となる。
手荷物検査とチケットの確認を終えると、来場者得点とイベントに必要な冊子などの入った手提げ袋をもらう。一応、ここで中身を確認して置かねば……と思い、グールズなんていないと信じているけど隠すようにしながら来場者特典の「青眼の白龍」を確認する。
う、美しい……。
やばい、やばいって。
ほんとにこれが自分の手にあるのか疑ってしまうくらい、この時点でテンションが自分のキャパシティを上回ってしまう。やばい、思っていたより嬉しいぞ、これ。踊り狂う気持ちをポーカーフェイスでごまかしながら折れ曲がらないよう持ってきたチケットホルダーに入れ、カバンの奥底に封印する。いつまでもこの喜びに浸っていることは出来ない。なぜなら、前日レポを読んで私は知っている。この会場からイベント開始の9時までがかなり忙しいのだ。
【タイミングは逃せない】
さて、この9時までの間なにが忙しいかというと、展示を見たりスタンプラリーや謎解き景品の交換、クリボーとの写真撮影などを行う必要がある 。なんでこの時間でやらなければいけないかというと、単純にこの時間帯を超えると会場にいる人がドッと増えるのだ。
私は、ほかの人がイベント開始の9時まで入り口でまったり仲間内と駄弁ったりしているのを横目にまずは展示を目指す。目ぼしいところの写真を撮ったりしていたが、やはり目玉は今までのカードが全種展示されているところだろう。
以前も同じように展示されていた際には、大阪駅まで見に行ったのだがスマホの更新の際になぜがデータが消失してしまってもう二度と見返すことが出来なくなっていたので、またこれを見られるのは本当に嬉しい。
高橋先生のサイン入りホルアクティだったり
マイフェイバリットカード
希少なカードなど
本当にこれは圧巻である。今の人が少ない状態でも、カードを見るのに人だかりができてしまうので写真を撮るのは大変だった。
展示を見た後は、いそいそとスタンプラリーと謎解きを行う。調べれば答えは出るんだろうが、さすがにここでソレをするのは今日が覚めるってことでなるべく自分の力で解いてみる。結局、これが全部解けたのはお昼すぎだっ たのですが、まぁ早めに始めていて良かった。
途中、クリボーとの写真撮影の列もあり、始まったばかりみたいで まだ10人くらいしか並んでいなかったため、撮ってもらおうかどうしようか迷ったが、ここまで来て恥もクソもあるかということで列に並び写真を撮る。クリボーとのツーショットなんて今後撮れることはないだろう。クリボーに抱き着き写真を撮ってもらいウキウキとして帰ろうとすると後ろから、クリボーに体当たりをされる。
なんだなんだ、ファンサービスか?と思ったけど、よくよく考えたら体重をある程度クリボーに預けていたのでもしかしたら重くて、そのことに対する反抗だったのかもしれないがイベントで浮かれている私にはむしろクリボーに体当たりしてもらえた嬉しさが勝っていた。
一通り展示を見たり、スタンプラリーや謎解きをしていると、アリーナ開場時間の9時になったため急いで自分も会場へと向かう。
ここでは約5時間の間に、プロモーションカードのためゲームをしたり、クイズ大会や、実際にデュエルをする必要があるためここでも忙しい。特に前日の情報で各アニメ作品をイメージしたミニゲームコーナーは早々に列が規制され並ぶことすらできないと聞いていたため、まずここに向かった。幸いにも、自分が行きたかった5D'sとZEXALは列の規制がまだされていなかったのでそちらに並ぶ。
ZEXALの方は、4人一組となってボールを投げ指定されたところに入ったら成功というものだったが、これが意外と難しく誰も入れることができず失敗。一方で5D'sの方はというと、神経衰弱をしてシンクロ召喚を成功させるというもの。
こちらは完全に個人競技であったし、こっちは簡単にクリアできたので景品のコースターを1枚もらった。このゲームの景品がカードではなく、コ ースターというのも初めは少しケチくさいなと思っていたが、チーム戦もあるこのミニゲームでカードが景品になったらギスギスしそうだなと後に考えを改めた 。失敗しても楽しかった、くらいがちょうどいいのかもしれない。
ミニゲームコーナーを終えて、次はクイズコーナーを目指す。昔テレビで見たウルトラクイズのように参加者が〇か×を選ぶというもので、簡単なものから少し考えてしまうような問題もあり、これはもう少し遊びたかった。OCGのルールの問題とかでなくてよかったとも思うが。全5問のうち4問を難なく終えて、最終問題はステージ上の司会者が指定のカードを引けるかどうかというもの。
あ!ここ、ふらてぃでやったやつだ!!
こうした、生の問題は大体外すものだと学んでいるので、×を選択し無事に全問正解。気分よくクイズコーナーを終えます。
そして、このあたりで物販の受け取り時間になったため、そちらへ 移動。事前に注文したプレミアムパックなどを受け取りますが、実際にモノを見 るともっと買っておけばよかったなと感じてしまう。ストラクとかは特にそう感じました。開封して全部ファイリングしたいし、未開封も持っておきたい……。 2つ買うのが個
人的に正解だったかもとちょっと後悔。
物販を受け取ったら、今度はソレらが荷物になるため早々にヤマト 運輸で配送しようと思いましたがまぁ、これが列の長いこと長いこと。ある程度長くなることは覚悟していましたが、正直物販より長く感じました。途中、他の決闘者と会話したりして時間をつぶしていましたが、それでもこの列だけで30分近くは時間を取られたように思います。長すぎる……。
そんなこんなで、配達の手続きを終えると残り時間も1時間程度となったため、急いでまだ回れていないブースを回ります。特別映像を見たり、オ リジナルトークンが作れる写真撮影を終えて、いよいよ残すところはこのイベン トの目玉といいますか、他の決闘者とのデュエルのみとなった。
今回は、デュエルに勝つことでプロモーションカードが最大3枚手に入るので、ドキドキしながらブースへと足を運ぶ。勝ちたい気持ちはあります が、それよりもまずは知らない人との対人戦を楽しみたいな、と。言い方は悪いですが、変わった方と当たらなければそれでいいやという、不安にも似た気持ちで一杯であったが、実際に対戦させていただいた方はとても素敵な方だった。
私は【ホルス】を、相手は【ユベル】を使い、結果は私の完敗。イムセティでの棺のサーチにうららを打たれ、そのまま何もできずに敗北となった 。少し、あっけない負け方をしてしまったのは相手にも申し訳ない気持ちだった 。とはいえ、会話しながらの対人戦は久しぶりだったのでとても楽しい気持ちで一杯だった。
今回は時間が足りず、再度挑戦することが出来なかったのでイベントでのデュエルはこれっきしだったのだが、それでも印象に残るデュエルを出来たのは、いい経験だった。やっぱり、対人の遊戯王は面白い。
そうこうしていると、いよいよアリーナでの活動終了時間がやってくる。荷物をまとめ名残惜しさも感じながら、自分のスタンド席へと戻っていった。
軽く昼食をとり、午後の部が始まる。
今回のイベントは、上記したフィールドでのイベントと並行して特設ステージのイベントが行われているのだが、午後は私の楽しみにしていた主題歌ライブが行われた。
生で聞く奥井雅美さんの歌声は力強いし、KIMERUさんの「Callinng」と「OVERLAP」はハチャメチャにカッコよかった。これだけでも このイベントに参加した価値がある。ライブが終わると、次は歴代主人公の声優が揃い 、それぞれの好きなシーンを挙げながらのトークが始まる。なんて、濃密な時間なんだと、ただだただ驚いた。
これらを見ると、午前に行われていたデュエルオペラをじっくり見ることが出来なかったのは残念だった。この辺、次回イベントがあれば何かステ ージもイベントも両方楽しめるようにしてほしいなと感じてしまった。
話は戻し、声優陣のステージが終わると、最新情報のコーナーへ。
OCGの情報は1日目に発表されていたので、この日はマスターデュエルのAIの話とVRデュエルの話が中心となっていた。VRは実際に体験できるコーナーもあったのだが、私は抽選に外れたので体験できず。映像がここで流れてい たのだがモンスターたちが本当にそこにいるように見えるので、実際にVRゴーグルを付けて見たらもっと臨場感があるんだろうなと感じる。
最新情報も終え、秘蔵グッズや秘蔵カードを巡っての大抽選会でイベントは締めくくられた。私は全く惜しくもなくずべてハズレ。
まぁ、たとえ当たっていたとしても口外なんて出来ないのだが、当たっていないのでハズレと言っておく。
こうして丸一日、遊戯王にどっぷりと浸かった夢のような時間が幕を閉じた。
感想を言えば「楽しかった」となんとも言えない陳腐な感想になるのだが、この年まで遊戯王を好きでいてよかったと感じたし、より遊戯王を好きになれた気がする。
なにより、この時点ですでに自身のデッキを触りたくて仕方がなかった。
ほんと、このイベントに参加してよかった。
この日のことを忘れることはないだろう。
あの日、叔母に連れられ買い物に行った際に、レジの横に置いてあ るのを見かけ買ってもらったVol.1のパックから今日があると思うと感慨深 い。本当にいい日だった。
ありがとう、遊戯王。
対人で遊ぶ機会は、年々減っているがこれからもきっと好きでいるだろう。