むかし、むかしある所に
おじいさんとおばあさんと宮尾美也さんが住んでおりました。
おじいさんは山へ芝刈りに、おばあさんは川へ洗濯に宮尾美也さんは学校へ行きました。
おばあさんが川で洗濯をしていると、川上からどんぶらこ、どんぶらこと大きな桃が流れてきました。
おばあさんは、その桃を拾い上げると家へと持って帰りました。
その日の夜、おばあさんは川で桃を拾ったことをみんなに伝えました。
すると美也さんはがこう言いました。
「桃は冷やし過ぎると良くないんですよ〜。一つ一つ新聞紙で包んで常温で置いておき、食べる少し前に冷蔵庫に入れると冷たくて美味しく食べられます〜。」
おじいさんとおばあさんさんは、美也さんの言葉に驚きました。
「これでも学校では、困ったときの美也ちゃんと有名なんですよ〜。」
ハハハと、おじいさん達は笑い合いました。
今夜もこの家からは笑いが絶えなかったそうな。
めでたし、めでたし。