好喜心は何とかをなんとか

宮尾美也さんのことを中心とした私趣味のことを書いたブログです。毎週末付近に更新予定。

思い出はずっと輝いて

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【はじめに】

 

ミリシタにて、アニメーションステージという新しいイベントが開始され、その一発目に抜擢された曲が、「M@STERPIECE」でした。


この情報を初めて知った時は、ついにミリシタにも実装されるのかという期待と同時に、自分の中で「M@STERPIECE」に対する、特別感というか神聖さの崩れるような思いもありました。


ここから、1人のPの自分語りをさせてもらいたく思います。

 

 

【思い出は美化されるもの】

 

普段、サブスクやipodで音楽を聴く自分にとって当然アイマスの曲も聞いたりするのですが、自分には2曲だけイントロが流れるとすぐに別のものに変える曲があります。

 

それが、『約束』と『M@STERPIECE』です。


この2曲が嫌いだからとかそういうワケではなく、むしろこの2曲は大好きなくらいです。ではなぜ、これらの曲を飛ばして別のものに変えるのかと いうと、この曲が良すぎると思っているからです。

 

この良すぎるというのは曲自体もそうですが、それに加えてこの曲を聴くことで思い出される自分の思い出が強い事にあります。

 

今回は『M@STERPIECE』 にのみ焦点を当てて話します。自分にとって、この曲が流れたアイマスの映画 「輝きの向こう側へ!」はとても面白く強く心に残った作品です。

 

制作発表から公開日までとても待ち望んでいましたし、舞台挨拶を見に名古屋まで足を運んだり、地元の映画館では当初上映していなかったので、週替わりの特典を貰うため隣県の劇場に足しげく通ったりもしていました。


そうした、思いや行動はまさにアイマスを全身で楽しんでいると実感できました。


その思いを抱えたまま劇場のスクリーンで見る映画後半の『M@STERPIECE 』のステージは、映画のストーリーの集大成であると同時に、アイマスに打ち込んでいた自分の思いを受け止めてくれる、一種のカタルシスのようなものを感じ ていたのだと思います。


その記憶が、思い出が自分の中であまりにも眩しく尊いと無意識に 思うようになった結果、自分の中のルールとして、『M@STERPIECE』はライブでしか聞かない、という謎ルールを生み出すことになったのです。

 

そうして、こんなルールを自分に課したがために、この曲を聴く回数は目に見えて減り、それが逆にライブで披露されることで、溜まりに溜まった思いがまた解放される喜びを感じてしまうようになっていきました。イントロを聞けば、「うおおぉぉ!」と声が出ますし、曲の後半にある「NEVER END IDOL M@STER PEACE!!」の部分では目に涙を浮かべながら、空中にピースサインを掲げておりました。

 

そうした思いが積み重なっていき、次第にこの曲を聴くことの気軽さが失われていくこととなり、希少性が高く、おいそれと簡単に聞いてはいけな い曲のように感じることとなったのです。


思い出は美化されるとは言いますが、私の場合はこの曲に思い出を少々乗せすぎてしまったんだと今なら思います。


M@STERPIECE』はある意味、私のプロデューサー活動から最も遠い位置にある曲でした。

 


【これからのマスピ】

 

さて、私の『M@STERPIECE』に対する思いは、分かっていただけたかと思いますが、ここからは「これから」について話したみたいと思います。結局、自分語りは続くのです。


この『M@STERPIECE』という曲ですが、自分の中では765ASの曲とい う印象が、以前までは強かったです。だって、歌っているのは765ASだし、彼女 たちの映画のメインともいえる曲だと思うからです。

 

だからこそ、序盤にも記載したようにミリオンスターズがメインとなるミリシタに実装されるとなった時に、その神聖さが崩れてしまったと思ったのです。悪い意味でとらえないでほしいのですが、これは決して、ミリオンを下に見ているとかそういうのではなく、私のこの曲への思いと、勝手に抱いていた神聖さの魔法が解けただけ。


だって、映画を見ていれば、わかるじゃないですか。

 

この曲は歌唱こそ765ASが行っているものの、ダンサーとしてミリオンの子らもステージに上がっているのです。いわば、アニメという作中で初めて765ASとミリオンがコラボした曲のなのですから、765ASだけのモノと思い込んでいた自分が間違っていたのです。


このことに気づくのに、長い時間がかかってしまいました。

 


ミリシタは初めから、765ASを含んで活動していたのに、自分の中で『M@STERPIECE』は765ASのものと思い込んでいたのは、愚かなことだと思います。そのことに今気づけたのは、思い出に固執していた自分が一つ前に進めたような気がします。こうして、一つ思い出の呪縛から解き放たれると、不思議ともう一つの思い入れの強い『約束』も、もう思い出ばかりに浸る必要はないんじゃない かと思えてきます。


当時は、アニメで千早がこの曲を歌うことで復帰する姿に感動していましたが、今の千早ならきっと当時とは違う思いを込めて歌うでしょうし、自分の思い出の曲を他の人が歌ったとしても、その曲の新たな面が見られたと喜ぶのではないでしょうか。


思い出も素敵なものですが、そのために今楽しむことを狭めてはいけないと、この『M@STERPIECE』イベントの傍らで勝手に自分は思っていました。

 

今回のこの件に限らず、思い出はいつだって暖かく振り返りたくなりますが、それに固執しすぎるのはよくないなと。一人のPとして、一人のオタクとして、こうした歩み出しを少しずつすべき時なのかもしれません。


小さく。ですが、この一歩は私を高めたと思います。

 

また、アイマスに気づかされちゃったね。