先日、私は静岡県沼津市を訪れた。
理由はサンシャイン!の聖地となっているからである。
そこを旅行中、駅前にあるカフェで休んでいたのだが、 とあるキャラクターの誕生日が近いということもあってメッセージボードが掲げられていた 。そこにはキャラクターに対してのおめでとうのメッセージが多くある中、 個人的に気になるメッセージを目にした。
『去年からラブライブ!サンシャイン!を好きになりました。 まだキーホルダー1つしかもっていないけど応援してます。』正直なところ、 内容はうろ覚えではあるが、こういったことが書かれていた。
この文章から、 おそらくは大人というよりは子供が書いたものだろう。
何がきっかけで、この作品を知ったのかは分からないが、 一人のファンとして新規が入ってくれることは嬉しい限りである。
その時にふと思った、こういった新規がまだいてくれることってとてもありがたい事なんじゃないか、と。
ここからは、こうした若い新規の人に向けた、 個人的なお気持ち表明となる。
ネガティブな内容ではなくて、ただ純粋に新規の人に向けた私の主観まみれの思いとなります。
【好きになってくれてありがとう】
とりあえず、新規の人に言いたいことは個人的には『 好きになってくれてありがとう』ということである。新規が入るということは、その界隈の人が増えるという事。人が増えれば、必然と界隈も盛り上がるのではなか?! というのが個人的な考えだ。
火を大きくするのに薪を多くくべるようにコンテンツの熱量は界隈 のアクティブな人の数によって決まると思っている。だからこそ、 新規という存在は嬉しいし、新規が入ることで、まだこのコンテンツは生きている、 そう思わせてくれるのだ。
だからこそ、 新規にはどんな形であれ自分が好きになったそのコンテンツを楽しんでもらいたいなと思う。それを踏まえて、前述したメッセージの中で個人的に1つ気になったところがある。それは『 まだキーホルダー1つしかもっていないけど応援してます。』という部分だ。
持っているグッズがまだキーホルダー1つしかない。
逆に言えば、1つ大切なグッズを持っているという事。
この時点で私は立派なファンだと思う。
というのも、まだグッズをそんなに持っていないから、 自分はファンと名乗っていいか不安になる人はいると思うからであり、 かく言う私もそのタイプである。
ある程度、 自分がファンと名乗っていいと思える自信がないと自分がファンだ と名乗りづらく思っていたが、 これを読んでいる人がいたらそんなことは気にせずにファンと名乗ってほしい。
ラブライブ! を例に挙げるならば大量の缶バッチを並べる痛バッグを作る人はそこにかける熱量がすごいなと純粋に思う一方で、 たとえグッズの数が少なくても自分が大切に想っているのであれば、 それがキーホルダー1つであれ同様に輝いていると個人的には思う。
グッズの数ではファンかどうかは認定されないので、 思いっきり自分が感じるままに好きという気持ちを楽しんでほしいと思う。
【それはきっと弱さ】
もしあなたが新しいコンテンツの中に身を投じた際に、 もしかしたら知識マウントをとってくるヤツがいるかもしれない。
かつて、ロンドンブーツの田村敦さんがラブライブ! サンシャイン!にハマったということで界隈を騒がせていたが、『先輩』 からのマウントや公式以外が作成したルールによって、 表立ってファンであるという事を言わなくなったということがあった。
実際に、どんなマウントやルールの指導があったのかは私のほうでは分からないのだが、こうして新規で入ってきてくれた人を1人いやな気持にさせて、傷つけたことは事実であると考える。
ただ、これが対岸の火事ではなくて自分の身にいつ降りかかってくるか分からないのが、『ハマる』ということの恐ろしさのように考える。
というのも、私自身マウントをされた経験はないのだが、他者にマウントを取りかけたことはある。
本当に些細なことなのだが私の担当するアイドル宮尾美也さんの楽曲に「ハッピ~ エフェクト!」という曲がある。狂っていた頃の私は、 この曲のタイトルが間違っているのが無性に気になってしまう時期があったのだ
例を出すとすると以下のものはどこが違うか分かるだろうか。
『ハッピーエフェクト!』
『ハッピ~ エフェクト』
『ハッピ~ エフェクト!!』
間違っている箇所は、ここである
『ハッピー エフェクト!』←『ハッピー』ではなく『ハッピ~』
『ハッピ~エフェクト!』←『ハッピ~』と『エフェクト』の間にスペースがない
『ハッピ~ エフェクト!!』 ←『!』が多い
といった具合にこの些細な違いが気になってしまったのである。実際にこのことを人に指摘したことはないが、 あらためて見ても酷いものだ。
個人的に、知識マウントというものは弱さだと思う。
他者の間違っているということを許せなかったり、知っているということで自分を大きく見せようとしているのだと考える。
これらを意図的にやる人もいると思うが、 無意識に行っている人も少なくはないんじゃないだろうか。
ライブでのコール&レスポンスを知らない、サイリウムの色が違うということを許せなかったり、もやもやを感じたり。
作品がシリーズものなら初代から作品を見ていなかったり、多くの人が知っているような”ノリ”や”ネタ” を知らないのでそれらを聞かれてもいないのに話したくなる。
こうした気持ちが生まれるのは決して悪い事ではないと思うし、コンテンツに対しての思いが強かったり、長くファンを続けていると出てきてしまうのも自分の経験を通して分からなくもない。
大切なのは、それを実際に口にするかどうかだと思う。
自分を自制することができないという弱さが、 マウントという形で表れているのではないだろうか。
個人的に、新規の人に知っておいてほしいのはこういう行動をとる人の多くは悪意はないということである。かつての自分もそうだった、だからこそ、厄介なのだ。
なので、 もし自分が知識マウントを味わい嫌な気持ちなることがあれば、そのマウントをとる人と距離をとってほしい。そうした人が嫌いになると同時に、コンテンツそのものまで嫌いになりかねないからである。
あなたが、 ファンでいる限り必ずあなたを理解する人は表れると思うし、だれかと楽しまなくても一人で楽しむことが出来る。
そうして、好きを続けていける環境を自分で作ることが出来れば最良だと思う 。
【キミが好きでいるだけで】
ここまで自分のお気持ちを話して、結局のところ何を言いたいかというと、『新規で入った人は自分が楽しい!と思う形で、コンテンツを楽しんでほしい』このことに尽きる。
前述のとおり、自分の好きなコンテンツに新規の人が入ってきてくれるのは本当にうれしい。
だからこそ、私自身としてはマウントをとったりして、嫌な古参になりたくないと思っている。
グッズが少なかろうが、コールが間違ってようが、 サイリウムの色が違ってようが、多くの人が”当たり前” と思っているようなことを知らなかろうが、別にいいのだ。
だって、新規なんだから。
○○がかわいいとか、△△がおもしろいとか、 そんな程度でもいいので、楽しいと感じて好きでいてくれることの方が大切だと思う。
キミが好きでいてくれる、それだけでいいのだ。
だから楽しめ。
常識とルールを守って楽しめ。
グッズが少なくてもファンだし、人と絡まず一人で楽しんでいてもいい。どんな形であってもいいから楽しんでほしい。
このブログの筆者なんて、作中にほとんど炒飯なんて言ってないし、そんな絡みもないのに好きなアイドルと炒飯を掛け合わせて楽しんでいるんだ 。
長々と書いたが
キミが好きを自覚した時から、キミはソレのファンであり楽しんでいいんだ。
だから、楽しめ。