ブルーアーカイブのメインシナリオである『エデン条約編』を読み終えました。
前評判通り、個人的にも凄く面白かったのでこちらもブログの記事にしてみたいと思います。
*以下、エデン条約編にてネタバレを含みます。
【1-3】
早速、感想を乱雑にですが書いていこうと思います。
シナリオについては現状Vol4のカルバノグの兎編はまだ読んでいないのですが、一番面白かったように思います。PVを見て、シリアス強めで政治的な小難しい話になるのかと思っていたら、前半は補修授業部のコミカルさと切磋琢磨しながら絆を深めあっていくといった友情のストーリーが展開されたので、結構驚きました。
自分の中でこうした、最初のキャラクターを紹介する段階は結構退屈に思ってしまうのですが、そうしたものも感じさせることなく、スラスラと読んでしまいました。おそらくアズサが初登場でガスマスクを着けて出てきたインパクトが大きかったからでしょう。
そうして、のほほんとしたストーリーが展開されていく中で、裏ではトリニティの裏切り者を探すためにこの補習授業部が作られたなど、シリアスめな話も並行して展開されていくのは読んでいて飽きませんでした。
アズサがアリウスのメンバーと会っていたことから、これは補習授業部のみんなといるうちに裏切る展開かな?と考えていたら、別に裏切り者が本当に存在しており、それがミカだっていうから驚きです。
あれ?みんなミカの実装喜んでたやん。
ミカ裏切り者なんやけど?
ここからミカ評価上がるの?
裏切り者と分かってからは、どうしてミカの実装が待望されていたのか本当に分かりませんでした。
話が進むにつれ、ゲヘナやアリウス、シスターフッドにテロリスト (美食研究会)など多くの陣営がストーリーに関わってきて、話の壮大さを感じました。そうしたいろんな勢力の思いが渦巻く中で、補習授業部が健気にテストを頑張る姿がいい箸休めになり、全員が合格点を取った時には不覚にも少し泣いてしまいました。努力が報われる姿はいいですね。
そんなこんなで、全員退学を免れエデン条約の調停当日に。ここからストーリーが大きく動きます。マジで行われる大規模テロ。各学園の生徒が一 丸となって先生を現場から逃がそうとするところは、文字だけでは物足りないので映像化してほしいなと思うくらいに読んでいて気持ちが入りました。
駆けつけてくるセナが良いんすよ。
ここから、個人的に辛いけど好きな展開が始まっていきます。アズサがヒフミらの身を案じて単身アリウスに乗り込んでいくところ。補習中にもらった大事な大事なモモフレンズのぬいぐるみを爆弾に改造して爆破するところは 、アズサにとって、とっても辛い選択だったように思います。ここはボロボロ泣きながら読んでいました。
というか、このエデン条約編でアズサめちゃくちゃ好きになりました。幸せにしてあげたいなって気持ちがいっぱいです。読んでいても、これミカよりアズサの方が100倍人気出るべきだろと思っていました。だってそれくらいアズサが魅力的なんですよ。
どんなにボロボロになって辛い目にあってもあきらめない。最後の 最後まであがこうとするその姿。惹かれないはずがありません。
エデンはアズサにあったんだ。
そのあとは、アズサのもとにヒフミが来て、高らかに自分の好きを スピーチするところもこのシナリオのキモとなる部分だと思います。どんな状況になってもハッピーエンドをあきらめない。アリウスのみんなが虚無だ無駄だと言いますがこれは育ってきた環境の厳しさがそう思わせたのでしょう。そうした者からしたら、ヒフミの考え方は能天気で夢見がちなものだったかもしれません。 ただ、同時に未来に希望を持つことのできる境遇にいたからこそ、この考えができたとも思います。
本編でも触れられていたように思いますが、アズサの足掻くという行為もこうした未来への希望を少しでも見出そうとする行為ともとれると思います。
こうした未来への希望というものが、彼女たちの青春の物語(Blue Archive)なのではないでしょうか。
そのあとは、正直よくわからないまま敵の大ボスを倒して、やったぜ!って感じでストーリーは終わっていきました。後半までの盛り上がりがよかった分、ちょっと終わりが物足りなかったように感じてしまいましたし、ミカはまだそんな好きになれないなって思いながら話を読んでいました。
そうしてVol4に向かいます。
個人的にこのVol.4があるからこそのエデン条約編の面白さだと思いました。
【4】
Vol.4では、いままで多くの勢力が関わってきたこれまでのス トーリーと違いメインで関わるのは先生とアリウス、そしてミカになります。
Vol.3の後日談的な展開から始まり、思いのすれ違いからのミカの暴走。アリウスに深く関わっていく先生、ゲマトリアとの闘い、とこれまでとは話の内容がガラッと変わってきます。
個人的には、アリウスのリーダーであるサオリが先生に助けを求めたところは、すごく心に来ました。
本編では触れられていなかったように思いま すが、自身の大切な人を奪われ精神的にも肉体的にも限界な中で、先生に助けを求めたのはサオリなりの足掻きだったように感じました。
そして、ミカの暴走も聴聞会を明日に控え、退学が免れないとわかっている中でのサオリに一矢報いてやろうという足掻きから来る行動のようにも思います。
自分がこれだけ大切なものを奪われたのに、サオリは何も奪われていない。ズルい。というのは非常に短絡的で子供っぽい感覚だと思いますが、彼女らって子供なんですよね、まだ。
未成熟な心でいて、自分のせいで大切な友達が重症になったと感じていたし、大切な思い出を燃やされたり、誹謗中傷を浴びせ続けられたらそれは心壊れますって。
そんな壊れた心を納得させるために考え付いたのが、サオリから大切なものを奪う。だと思うと胸が苦しくなります。
ストーリー後半。ミカと面と向かい戦うサオリ。勝負は負けてしまいますが、どこか納得しているサオリを見てまたミカの心が揺らぎます。そして 、サオリは自分と同じなんだということき気づきます。
ここからの確かにミカは凄かった。
不死の軍団を相手に単身で先生やアリウスを守り抜いたこともさることながら、サオリを許すことが出来るようになったのが、彼女の精神の成長のように感じます。
サオリから奪うことで同じ立場になるより、お互いに過去の罪は消えないから、これから希望をもって生きていくという考えで同じ立場になったの は本当に綺麗だなって。
ミカ、おまえいい女だよ。
この後はゲマトリアの一人ベアトリーチェとの戦いを経て、トリニティのアリウス自治区の発見や聴聞会などの後日談を交えながら、物語は終わっていくのでした。
私の説明では、シナリオを読んでいないとまっっっったく良さがわからないと思うのでぜひ読んでほしいと思う。私は面白くて、1日ですべて読み切ってしまった。
これ以外にも、美食研究会とのコメディなやり取りや、聡明なハナコの活躍、コハルの勇気を見せるところなど話したいことは一杯あるが収拾がつかなくなるので、今回はこのあたりで。
それにしても、ほんと前評判通りに面白いシナリオだった。
良かった、良かった。
あーほんと、ミカ取っておいて良かった。
やっぱり、シナリオ見たら欲しくなる。
正直まだミカに夢中とはいかないが可愛いし、ストーリーでの活躍 もあって気になる子にはなった。
最後の自由に編成を決められる戦闘でミカを入れて戦いに臨めるのは2周年以降でエデン条約編を読んだ者の特権だと思う。
ミカとアズサ。
特に今は個人的にはアズサかな。
ヒフミからまた新しいモモフレンズのぬいぐるみもらっていてほしい。
羽にお花がいっぱい散りばめられているから、ほんとは可愛いものが大好きな所とか愛おしい。
エデンはミカとアズサにあったんだ。
ミカやアズサじゃなくてエデンだと思えば、それはエデンだから。